FXでは為替レートという数字によって損益が決まるので、各国が発表する経済指標に注意しなければいけません。経済指標とは、その国の経済動向を数字で発表するもので、世界的に影響があることから予めスケジュールが公表されています。たとえば、日本と関係が深いアメリカの大型の経済指標となれば、それをキッカケにして大変動する可能性もあるのです。現金による資産保有では、どの国の通貨で持つのかが問題になるので、弱い通貨に見切りをつけて強い通貨に買い替える事例が珍しくありません。
個人ベースではあまり関係ない話ですが、世界的な大企業や国のレベルでは日常的な取引となっているため、FXの取引で儲けたいのならば頭に入れておくべきです。人気投票と同じで、大勢が売っている通貨を買いたがる人間はあまりいない理屈になっており、一度勢いがつくとどこまでも一方的に動くケースがよく見られます。とはいえ、どこまで為替レートが動くのかが判断に困るところで、単純に動いた方へ飛び乗れば良いという話ではありません。FXは買いと売りのどちらかのポジションを持って、反対売買によって決済するだけのシンプルな内容ですが、それだけに投資家の数だけ戦略がある奥深い投資運用です。
ポジションの根拠である証拠金の維持率さえあれば、どのような取引であっても間違いではないから、自分なりに試行錯誤していきましょう。経済指標はその道標となるもので、ポジションを保有していなくてもとりあえずチェックしておきたいタイミングです。